
最近話題のカメラ「FUJIFILM X-Half」。
SNSでもよく見かけるし、そのレトロでかわいいデザインや13種類ものフィルムシミュレーションに惹かれて、気になっている人も多いはず。
でも、お値段はまさかの10万円超え…!
しかも発売初日から「買って後悔した」「1日で売った」という声もちらほら聞こえてくるのも事実です。
そこで今回は、X-Halfを買って後悔しやすい人の特徴をまとめつつ、実際に子供カメラマンとして使ってみた私が、どんな人にこのカメラをおすすめできるかをお伝えしたいと思います。
こんな人には向いてないかも❌
メイン機や初めてのカメラにしようと思っている人
X-Halfはサブカメラや気軽に持ち歩き用カメラとしては最高ですが、メイン機としてガッツリ使いたい人やカメラ初心者が最初に買うには不向きです。
もし、「メイン機が欲しい」「初めてのカメラだけど、ちゃんと撮れるコンパクトなやつがいい」という方なら、無難に RICOH GRⅢ や GRⅢx や G7 X Mark IIIを検討したほうが満足度は高いと思います。
サクサク高速操作や超高画質を求めている人
「パッと撮ってすぐにバシバシ連写したい!」とか「超高解像度の写真じゃないとイヤ!」という人には、絶対に物足りない。
このカメラにスピード感とかキビキビした動きは期待しない方がいいです。
操作もかなりもっさりしてるし、画質ってより“味のある写り”を楽しむタイプ。
RAW現像をバリバリやる人
撮った写真をPCでじっくりRAW現像してガッツリ編集したい派には向かない。
なので、撮った写真をひとつずつLightroomで現像して…っていう楽しみ方より、「その場の空気感をサクッと残したい」人向けって感じ。
そのためのフィルムシミュレーションでしょ?ってスタンス。
ファインダーやシャッターの質感にめちゃくちゃこだわる人
カメラのシャッター音やファインダーの見え方にとことんこだわりたい人には、絶対に物足りない。
ファインダーに関しては20年くらい前のコンデジ並に心もとない。 あとファインダー使って撮影するとちょっとズレます。(何人か同じことを言ってる方いました) 何度もいいますが気軽に楽しむカメラなのでそこを求めてはいけない。
vlogや動画撮影をしたい人には不向き
「vlog撮りたい!」「子どもの動画もいっぱい残したい!」という人には、X-Halfはおすすめできません。
というのも、動画機能が本当に“おまけ程度”なんです。
ざっくり言うと、10年前のコンデジよりも...なレベル。
画質も音声も正直「今これ…?」っていうレベルなので、動画メインで使おうとするとガッカリすると思います。
動画重視ならこっち!
動画もガッツリ撮りたいなら、以下のカメラがおすすめです👇
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SONY ZV-E10M2(本格的なvlogや子ども撮影にぴったり)
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DJI OSMO POCKET 3(手のひらサイズで高性能!動き回るシーンにも強い)
どちらも手ブレ補正・音質・オートフォーカスなど動画に必要な機能がしっかりしてるので、安心して使えます。
一枚一枚じっくり撮影したい人には向かない
「構図を練って、光の入り方を調整して、三脚を立てて一枚をじっくり仕上げたい」
そんな“作品づくり系”のスタイルで撮りたい人には、X-Halfは正直あまり向いていません。
普段参考にしている「この人が撮ると何でも欲しくなる…!」っていうカメラマンさんの作例を見たとき、全然惹かれなくて「X-Halfはスルーかな」って思ってたんですよね。
でも、そのあとSNSにアップされてる一般の方の写真を見て、ガラッと印象が変わったんです。「あ、このカメラ…めちゃくちゃ楽しそう!」って。
X-Halfは、気軽にパシャッと撮ってその場の“空気感”を残すタイプのカメラ。
操作もシンプルでラフなので、「構えてじっくり」よりは、「あ、今いい感じ!」って瞬間をサクッと残したい人向きだと感じました。
なんだかんだで浅草界隈好きなんです#xhalf pic.twitter.com/AO7kE0ivpU
— みたらい (@mitarai_TDF) July 2, 2025
雰囲気を切り取る写真とかの方が見てて楽しいなって思ったとき、 X-Halfはまさに“写ルンです”のデジカメ版なんだなって実感しました。
じゃあ作品撮り用のサブ機なら?
逆に、「作品づくり系の写真を撮るけど、サブ機で持ち歩きたい」
っていう人には、たぶんX-HalfよりもGRⅢ / GRⅢx、もしくはSigma fpのほうが刺さると思います。
上記の写真はfpとミノルタのオールドレンズで撮影したものになります。
X-Halfは“気合いを入れない、だけど記録としてはちゃんと残したい”そんな日常に寄り添ってくれるカメラ。
だからこそ、使い方や撮りたい写真によってハマる・ハマらないがはっきりするカメラなんだと思います。
X-Half にハマる人って、こんな人
撮ってすぐSNSでシェアしたい人
X-Halfは「撮ってすぐシェアしたくなる写真」が撮れるカメラです。
スマホと連携すれば、SNSへのアップも簡単。
しかも、FUJIFILMらしいフィルムシミュレーションのおかげで、何気ない一枚も“いい感じ”に仕上がるから、加工いらず。
「ちょっとそこまで散歩に」とか「友達とランチ」みたいな日常シーンを、サクッとオシャレに残したい人にこそピッタリ。
写真の質感を求めるならRICOH GRⅢ や GRⅢx 、エモさを求めるならX-Half。
カメラ初心者〜中級者で、撮ること自体が楽しくなってきた人
正直カメラ完全初心者が最初の一台に選ぶには、ちょっとクセがあるし、価格もお高め。
でも、「スマホカメラからもう一歩踏み出したいな」とか、「一眼レフは重いしガチすぎるな」って感じてる人にはちょうどいい。
使い方もシンプルだし、何より「撮るのが楽しい!」って気持ちが一気に高まるカメラ。
これにハマったら、「今日はどこ撮りに行こう?」ってカメラを持ち出すのが楽しみになるはず。
撮るのは好き。でも、カメラを持ち出すのが正直めんどくさい人へ
もちろん、カメラ持ってる人なら「オールドレンズで撮ってLightroomで仕上げたらいいじゃん?」って思うかもしれないんですけど、正直、その工程が“面倒くさい”って思った瞬間に、もう撮る気なくなるのが人間なんですよ(笑)
私の場合、写真を撮る=仕事なので、「せっかくならちゃんと撮らなきゃ」とか「編集前提でやらなきゃ」とか思い出すと、だんだんプライベートの撮影からも遠のいちゃうんですよね。
で、結局スマホで撮る → 「あ~構図もうちょい…」→ 色味も気になる →「やっぱりカメラ出すか…」ってなる。
そんなときに、“スマホと一眼の間”みたいなカメラが欲しくなるんです。
GRⅢとかfpとかZ30とか数々のお散歩カメラは通ってきたんですよ?(笑)
でもそれよりももっと気軽にに気合いを入れずに、でも“それなりにいい感じ”に撮れるカメラ。
それがまさにX-Half。
日常のちょっとした場面を逃さず、手間もかけずに残せる。
そういう意味で、X-Halfは絶妙なポジションなんですよね。
とにかく見た目重視!“レトロかわいい”にキュンとくる人
これは完全に見た目の話なんですけど、X-Half、ほんっとうにかわいいです。
レトロなボディに、ダイヤル操作、そしてハーフカメラっぽい縦長フォーマット。
「フィルムっぽい見た目が好き」「持ってるだけでテンション上がる!」って人にはどストライク。
実際、私も最初は見た目に惹かれて手に取りました(笑)
子ども撮影カメラマン目線で考える「X-Half」のリアルな使い道
X-Half、個人的に「買いか?」と聞かれたら……
赤ちゃん撮影用なら、正直めっちゃ欲しいです。
生後半年までの赤ちゃん撮影にほしい理由
赤ちゃんって、生後半年くらいまではあまり動かないんですよね。
だから、AFが多少もたついてもそこまで問題にならない。
むしろ、多少手ぶれしてもX-Halfの「レトロでかわいい写り」が、赤ちゃんの柔らかい雰囲気とすごく合う。
もし私がニューボーンフォト専門のカメラマンだったら、即買いしてたと思います。
しかもX-HalfはJPEG撮って出しが可愛いから、編集の手間もかなり省ける。
「背景や小物を新調する代わりにX-Halfを導入する」みたいな選択肢としてもアリです。
お母さんやお父さんに抱っこされてる、あの自然な雰囲気っぽい写真って、普段はオールドレンズで撮ってるんですが、編集が地味に大変で…
その“メインにはならないけどあったらいいなと思うカット”をX-Halfでまかなうの、めちゃくちゃ効率良さそうだなって思いました。
ただし仕事道具として考えると、やっぱりデータ管理の面でちょっと不安もあるので、完全に置き換えるというよりオールドレンズとの併用が現実的かな。
スタジオ撮影には向いてない!
一方で、1歳以上の子どもを対象にしたスタジオ撮影には不向きです。
というのも、スタジオって光も環境も整ってるじゃないですか。
そんな中でX-Halfを使うのは、スタジオ環境を持て余しすぎてもったいなすぎる。(X-Half外部ストロボ使えなかったと思うし)
しかも1歳児以上になると、とにかく動く動く。
あのオートフォーカスで1歳児を撮るなんて、正直ちょっと想像したくないです(笑)
もしスタジオでフィルム風の写真を撮るなら、オールドレンズやマニュアルレンズで撮って、あとで編集する方が現実的ですね。
出張撮影なら?→写ルンですでいいや
お宮参りや七五三の出張撮影では、「X-Halfがあったら便利だな」と思う場面もあります。
でも、私は写ルンですを選びます。
なぜかというと、子供にカメラを渡して撮ってもらうことがあるから。
お宮参りの兄弟とか、七五三の主役の子に写ルンですを渡して、子供目線の写真も思い出として残すんです。
これは完全に私流ですが、「ママ目線・パパ目線・子供目線・カメラマン目線」全部残してあげたい。
ただ、10万円超えのカメラを子どもに持たせるのは無理!!絶対無理!!!
だから、出張撮影で「気軽に持たせる」ならやっぱり写ルンですが最強なんですよね。
2台目“パパママカメラ”として買うなら、かなりおすすめ
すでに一眼レフやミラーレスなど“しっかり系”のカメラを持っている人が、
2台目としてX-Halfを迎えるのは……正直めちゃくちゃアリ。というか、私はおすすめ派です! <
FUJIFILM X half 📷なんとか当日に買えた! 写ルンです再ブーム中に、これ作るのは流石だし機能も遊び心あって良いね🩵! #xhalf #FUJIFILM #fujifilmxhalf pic.twitter.com/48Eu3jwE1o
— ゆうこす|菅本裕子 (@yukos_kawaii) June 28, 2025
例えば、「初めてのカメラだけど、子どもがまだ1歳未満」みたいな家庭なら、私はX-Half全然アリだと思ってます。
今もし私が妊娠中だったら、間違いなく買ってますね(笑)
つわりでポテトしか食べられなかった時期とか、お腹を蹴る様子、初めてのベビー服を洗濯した記録とか。
日付付きの“ちょっとエモい”写真で残せるのって、X-Halfならではなんですよね。
もちろん、他のカメラでも日付は入れられるんですけど、
なんていうか…雰囲気が淡白というか、味気ないというか。
X-Halfのあのフィルム風な写りって、ほんと“なんでもないけど一生モノの思い出”を残すのにぴったりだと思うんです。
修学旅行カメラにも地味におすすめ(高いけど)
あと、意外と盲点なんですが「修学旅行カメラ」としてもX-Half、優秀です。
というのも、今の中高生って修学旅行にスマホNGの学校が多いんですよ。
だから直前になって「デジカメ買って~!」って子どもに言われる親、結構多いんです。 テストに出るので覚えておきましょう(笑)
そうなると、ですよ。
「修学旅行用に子どもが使うから~」 、と自分用のX-Halfを堂々と迎え入れる大義名分が手に入るんです!
……10万円のお遊びカメラはなかなか手が出ないけど、
「子どもが使うし」とか「思い出残すし」とか、いろんな理由を積み重ねれば財布のヒモもちょっとだけ緩みません?(笑)
もちろん子どもが持つにはちょっと高価すぎる気もしますが、修学旅行や卒業旅行にX-Halfがあれば、絶対“いい絵”が撮れるはず。
ただし、持たせるなら保険必須です(笑)
まぁでも正直な話、子どもにX-Halfを持たせるのは若干ヒヤヒヤしますが。
なにせ10万円超えてますからね…!
落下・盗難・どこ置いてきた問題、ぜんぶ現実味あります。
なので、もし本当に子どもに持たせるなら月330円なんで修学旅行期間だけでもカメラに保険はかけておきましょう!(笑)